2011年2月1日火曜日

オンラインゲーム ?使用機器ごとの特徴?

前回、オンラインゲームについて、その歴史と種類についてご紹介をした。

オンラインゲームは、PC や家庭用ゲーム機など、さまざまな媒体でプレイされているが、そのジャンルも様々に種類がある。そもそも、オンラインゲームにはどのような種類のゲームがあるのかをまとめてみよう。

1. MMORPG(Massively Multiplayer Online Role-Playing Game)
「多人数同時参加型オンライン RPG」と訳される。1プレイヤーが最低1人のキャラクターを操作しながらゲームのストーリーを進めていく RPG をオンラインで複数人数のなかをプレイするもので、オンラインゲームの中では圧倒的に人気があるジャンル。

2. FPS(First Person Shooting)
プレイヤーが操作するキャラクターの視点で3次元グラフィックスが表示される「一人称視点」のシューティングゲーム。有名な「バイオハザード」がこれに当たる。実際にゲームの世界に入り込んだような気分でプレイできるため、没入感が高い。

3. ブラウザゲーム
クライアントソフトをダウンロードしなくても遊べるゲームで、自分のゲーム機(PC)に囚われずにいつでもどこでもプレイすることができることから人気が高い。

4. スポーツゲーム
野球やサッカーなどの人気が高い。対戦プレイや仲間同士でコミュニティを作って楽しんでいるユーザーが多い。

5. テーブル?カードゲーム
トランプやオセロなどのゲームは、普段テレビゲームをしない人でもお手軽に楽しめるので、プレイされている割合は最も高い。

大まかに分類すると上記5種類のゲームがある。さて、オンラインゲームを楽しむ方法として、 PC 版オンラインゲーム、家庭用ゲーム機でのオンラインゲーム、携帯電話でのオンラインゲームをご紹介したが、それぞれに人気のあるジャンルは異なっている。

<PC 版オンラインゲーム>
PC 版で人気があるのは、圧倒的に MMORPG。次いで FPS で、やはり大きい画面でグラフィックを楽しむゲームが多い。

また、複数人数で MMORPG を楽しむ醍醐味として、同時に仲間とプレイすることでコミュニケーションを楽しむことができたり、装備アイテムの情報交換など1人では参加できないイベントやクエストに参加するために仲間を探したりする楽しみがある。

オフラインゲームではなくオンラインゲームを楽しむ理由として「イベントが次々追加される」「終わりなく楽しむことができる」という声が多いように、開発側も仲間で楽しむイベントを盛り込んでいくため、プレイヤーは常に新しい世界観でゲームを楽しむことができる。

プレイヤーは完成度が高くストーリー性もある壮大なゲームの世界を仲間と一緒に楽しむことができる、ということを PC 版オンラインゲームに求めているようだ。

<家庭用ゲーム機でのオンラインゲーム>
家庭用ゲーム機には Wii や XBox、PS3 等の種類があるが、それぞれのゲーム機によって人気のジャンルは異なる。それぞれに特徴があるようだ。

Wii はやはりファミリー向け要素が高く、レースやスポーツものが多い。アクションも人気が高いが、RPG はあまり人気がない。オフラインはもちろん、オンラインでも家族で結束して楽しめるゲームの人気が高いようだ。

Xbox では RPG?FPS?レース?スポーツものが多く、「いかにもゲーム」といった印象のものが多い。そもそも Xbox を持ってるのは、ゲーマーと呼ばれるコアユーザーが多いので、オンラインでのコミュニケーションよりもゲームそのものを楽しみたいプレイヤーが多いようだ。

PS3 は圧倒的に RPG に人気がある。やはり昔からの PS の印象もありつつ、人気の RPG シリーズの殆どが PS で展開しているため自然に人気が集まるのだろう。ちなみに、持ち運びができる PSP でも RPG が人気で、近くにいる仲間と通信できるゲームが多い。

家庭用ゲーム機は、やはりゲームの原点なだけに全てのジャンルに需要がある。プレイする目的も偏りなく様々なプレイヤーが集まるので展開がしやすいのだろう。

<携帯電話でのオンラインゲーム>
携帯電話では、「いつでもどこでも」できるゲームが人気で、パズルや簡単なアクションゲームが多い。電車などの移動中にプレイされることが多いので、オンラインで遊ぶよりもダウンロードした簡単なゲームを楽しまれることが多いようだ。また、箱庭系ゲームも人気がある。街や農業など、ひたすら何かを作り続けたり、外敵から作っているものを守ったりするゲームで、1人作業の印象が強い。携帯電話では「移動中に1人で楽しむ」といったゲームが多いようだ。

複数人数で集まってコミュニケーションを図ることができるオンラインゲームは、やはり画面が大きいゲーム機(PC)が多く、PSP などのポータブルゲーム機、携帯電話のように小さい画面のゲーム機では「一人で楽しむオンライン」が主流のようだ。

様々なオンラインゲームがあるが、「純粋にゲームを楽しみたい」プレイヤーと「コミュニケーションの手段として楽しみたい」プレイヤーで、どの媒体を使ってゲームを楽しむかが二分されているように思える。

もちろん、次々追加されていくイベントをこなすために PC でオンラインゲームを楽しむプレイヤーも多いだろう。しかし、大きな画面で仲間とのコミュニケーションを交わすためにオンラインゲームに参加するプレイヤーも多い。

「コミュニケーションツールのひとつとしてのオンラインゲーム」なのか、「単純にひとつのゲームとして楽しむオンラインゲーム」なのか。それは、「ゲームを通して自分が存在するもうひとつの世界」を創ることができるか、「あくまで現実世界の中でただゲームをするだけ」なのか、というようにも考えられないだろうか。

PC やテレビ画面に繋いでゲームをプレイする家庭用ゲーム機で MMORPG や FPS が主流として流行するのは、ゲームの中というもうひとつの世界を求めるプレイヤーが多いと考えるのは強引だろうか。画面が大きい分、よりゲームの中の世界に溶け込み、冒険に没入することができるからだ。

実際に、オンラインゲームの楽しみ方の割合として、PC ユーザーが圧倒的に多く、携帯電話でオンラインゲームを楽しむユーザーはそれほど多くない。対戦パズルゲームを楽しむことはあっても、サーバー上で複数人が集まりコミュニケーションを図るゲームはそれほど遊ばれていない。携帯電話は現実の友人とコミュニケーションを取る手段の一つであり、仮想世界の中で友人と交流する手段としては、専ら PC を使用するだろう。

それを踏まえると、携帯電話やポータブルゲーム機では、今後もコミュニケーションツールとしての機能性を活かしたオンラインゲームは、それほど広がらないだろう。

しかし、多人数同時参加型にしても対戦型にしても、オンラインゲームは広がり続けている。プレイヤーが求めているものは、コミュニケーションだろうか、ゲーム自体を楽しむことだろうか。オンラインゲームの今後の展開は、その見極めが重要になってくるのだろう。

(執筆:株式会社ファンサイド ライター 上村 江利)

記事提供:ファンサイド

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引用元:エターナルカオスNEO(NEO) 情報局

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